噛む力が健康を支える ― 歯みがきの大切さ ―
歯磨きはなぜ大切なのか
歯磨きは、虫歯や歯周病、口臭を防ぎ、口内を清潔に保つために行います。
では、虫歯や歯周病になると、どのような問題が起きるのでしょうか。
虫歯や歯周病が進行すると、歯や歯ぐきに痛みが生じ、最悪の場合は歯を失うことがあります。
歯を失うと噛む力が弱まり、食べ物を細かく噛み砕くことが難しくなります。
よく噛むことは、唾液の分泌を促し、食べ物の消化や栄養吸収を助ける大切な働きがあります。
栄養の吸収状態は、健康状態や寿命にも影響を与えるといわれています。
実際に、厚生労働省が紹介している研究では、80歳以上の高齢者において「噛むことができる歯の本数」が、
その後15年間の生存率に影響を与えることが示されています。(※1)
この研究では、80歳以上の高齢者を「歯が10本以上あるグループ」と「10本未満のグループ」に分け、15年後の生存率を比較しました。
その結果、男性では10本以上のグループが54%、10本未満のグループが25%、女性では10本以上のグループが66%、10本未満のグループが42%と報告されています。
このことから、噛める歯の本数を保つことが、栄養の吸収を助け、健康寿命を延ばすうえで重要であることが分かります。
効果的な歯磨き うがいを控えめに
厚生労働省では、虫歯を予防するためにフッ化物(フッ素)を配合した歯磨き剤の使用を推奨しています。
また、フッ化物の効果をより引き出すための適切な使い方についても、具体的に示しています。
さいごに
歯みがきは、ほんの数分で終わる小さな習慣です。
しかし、その積み重ねが、将来の健康を大きく左右します。
歯を失うと、「硬いものが噛めない」だけではありません。
食事の楽しみが減ったり、外出や人との会話が消極的になったり、生活の質そのものに影響が広がることがあります。
反対に、歯が健康であれば、好きなものをしっかり噛んで食べられ、笑顔で人と話すことができ、心身ともに豊かな毎日を過ごすことができます。
今は「まだ大丈夫」と感じていても、歯や歯ぐきはゆっくり変化します。
だからこそ、痛みが出てからではなく「日々のケア」で守ることが大切です。
効果的な歯磨きを習慣化し、健康な体、将来の生活の質を大切にしていきましょう。
参考:口から始める生活習慣予防
(https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12400000-Hokenkyoku/0000124753.pdf)
※1 出典:「Fukai K, Takiguchi T, Ando Y, Aoyama H, Miyakawa Y, Ito G, Inoue M,Sasaki H. Functional tooth number and 15-year mortality in a cohort of community-residing older people. Geriatr Gerontol Int.2007;7:341-347. 」
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