令和七年十一月号

令和七年十一月号
令和七年十一月号

リラックスの一服、その煙に配慮を

一息つく時間は、気持ちをリセットする大切なひとときです。

たばこを吸うことが気分転換になったり、仕事の合間のリズムになっていたり、長年の習慣として生活の一部になっている方もいるのではないでしょうか。

たばこには、そのようなリラックス効果を感じる一面がある一方で、健康への影響や周囲への影響にも目が向けられるようになってきました。

今回は、喫煙による影響や配慮、喫煙場所についてご紹介します。


たばこに含まれる有害物質

【ニコチン】

体内に吸収されると血管を収縮させて血液の流れを悪くします。
また、脳に作用して一時的なリラックスをもたらしますが、繰り返されることで依存性が生じます。
これらの影響により動脈硬化や高血圧を引き起こし、脳卒中や心疾患のリスクが高まります。

【タール】
タールが体や服、室内などに付着するとたばこ臭が発生します。
喫煙によって歯が黄色になるのもタールが原因です。
発がん性物質や発がんを促進する物質が数十種類以上含まれています。

【一酸化炭素】
一酸化炭素は赤血球のヘモグロビンと結合する力が強く、
ヘモグロビンが運ぶはずの酸素を奪ってしまうため、体に取り込む酸素が低下し、動脈硬化を促進させます。


たばこによる体への影響

喫煙者の死亡率は非喫煙者より高く、※国内で喫煙により亡くなった人は年間で19万人、世界では年間500万人以上と推定されています。

喫煙は体の細胞の遺伝子や器官を傷つけ、がんの他、

脳卒中や虚血性心疾患などの循環器疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)や気管支喘息などの呼吸器疾患、

糖尿病などの生活習慣病、さらに歯周病などさまざまな病気の原因になります。

また妊娠中の喫煙は、血流を介しておなかの赤ちゃんにも影響し、早産や低出生体重児が生まれるリスクを高めます。

妊娠に気づきにくい初期は、胎児の内臓をつくる細胞が成長する大事な時期ですので、妊娠前から喫煙をやめ、たばこの煙を避けるようにしましょう。


日本人では20歳より前に喫煙を始めると、男性は8年、女性は10年も寿命が短縮します。


※健康日本 21推進のための説明資料(厚生労働省より)

https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/001158816.pdf

喫煙場所について

たばこの副流煙には主流煙より多くの有害物質が含まれ、受動喫煙による健康被害は深刻です。

屋外の喫煙場所として喫煙所が設けられていますが、たばこの煙の到達距離は直径14mの円周内と広い範囲に及びます。

たばこを吸わない人への健康影響を少しでも防ぐためにも、喫煙マナーや喫煙場所の確認はとても重要です。

喫煙は指定された場所で行い、周囲への配慮を忘れないようにしましょう。



Red Feather Community Chestー赤い羽根共同募金

共同募金運動は、第二次世界大戦後の1947(昭和22)年、「国民たすけあい運動」として始まり、

今日に至るまで、地域福祉を支える大切な活動として全国で取り組まれています。

募金活動には、「赤い羽根共同募金」のほかにも、 いろいろな色の羽根を使った募金活動があります。


赤い羽根共同募金

様々な助けを必要とする人に
(共同募金会)

緑の羽根募金
森林づくりの活動に
(国土緑化推進機構)

青い羽根募金
海の事故を防ぐ活動に
(日本水難救済会)

水色の羽根募金
水難遺児の支援に
(漁船海難遺児育英会)

黄色い羽根募金
腎臓移植の支援に
(日本黄色い羽根協会)

白い羽根募金
青少年赤十字の活動に
(日本赤十字社)

オレンジの羽根募金
児童養護施設の子どもたちに(日本児童養護施設財団)



赤い羽根共同募金は毎年、厚生労働大臣の告示により、10月1日から翌年3月31日までの6か月間にわたり実施されています。 

インターネット寄付システムも導入されており、

クレジットカード決済、携帯(キャリア)決済、コンビニ支払、口座振替、QRコード決済など、さまざまな寄付の決済方法があります。

このように、共同募金活動には趣旨や目的に応じたさまざまな種類があり、寄付の方法も時代に合わせて進化を続けています。

募金の趣旨や取り組みに触れる機会がありましたら、日々の社会の動きとして、少し関心を寄せてみるのもよいかもしれません。


共同募金とは

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/kyoudoubokin/index.html