糖尿病ってどんな病気?
私たちの血液中のブドウ糖(血糖)の濃度は、膵臓から分泌されるインスリンというホルモンによって一定の範囲に保たれています。
そのインスリンが十分に働かないために慢性的に血糖が増えてしまう病気を糖尿病といいます。
血糖の濃度(血糖値)を高いまま放置すると、将来的に心臓病や失明、腎不全、足の切断といった合併症につながります。
糖尿病には1型糖尿病と2型糖尿病など種類があります。(表)
糖尿病の種類
糖尿病には遺伝や、妊娠などで発症する場合もありますが、大きく分けて1型糖尿病と2型糖尿病の2種類があります。(図1参照)
1型糖尿病はインスリンを作る細胞が壊れてしまい、ほとんどインスリンが分泌されなくなることが原因です。
2型糖尿病は生活習慣や体質により、インスリンが分泌されにくくなることが原因で発症します。
(図1)1型糖尿病と2型糖尿病の特徴
1型糖尿病
発症年齢:若年層が多い
体型:やせ型の人が多い
治療:インスリン注射
2型糖尿病
発症年齢:中高年に多い
体型:肥満の人が多い
治療:食事、運動療法、飲み薬・インスリン注射
※みんなで知ろう!からだのこと 厚生労働省より
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou_kouhou/kouhou_shuppan/magazine/202411_006.html
糖尿病の症状と予防
2型糖尿病の予防には、生活習慣の見直しが重要です。糖尿病のリスクを少しでも下げるため、以下のことを心がけましょう。
適度な運動
体重管理 ウォーキングやジョギングなど有酸素運動を週3~5日
食後に軽い運動をすると良い
階段を使ったり歩く距離を増やすなど日常生活の中で取り入れられる運動も大切です。
禁煙
食生活 ゆっくりよく噛んで食べる 食物繊維を多く含む野菜や海藻から食べる
糖尿病の症状と予防
血糖値がかなり高くなると、喉や口が渇く・たくさん水を飲む/トイレの回数が増える/体重が減る/疲れやすくなるなどの症状が出ることがあります。
ですが糖尿病の初期段階など、血糖値の上昇が軽度の場合には症状が見られないことが多いです。
そのため、失明や腎不全、脳卒中、神経障害、昏睡状態など合併症が進行してから糖尿病と診断されることがあります。
症状からは気づきにくいため、定期的に健診を受診して早期に糖尿病を見つけ、合併症が進行する前に治療を開始することが重要になります。
40~74歳を対象に行われている特定健診(メタボ健診)や職場の健診で血糖値や体重、血圧などを定期的に測定することによりリスク要因を把握し、早期に対策を講じることができます。
糖尿病の診断基準となる検査項目
・血糖値(血液中に含まれるブドウ糖の量)
・HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)血液中のヘモグロビンに結合したブドウ糖の割合。過去1~2ヶ月の平均的な数値を表している
・尿糖(尿の中に糖があるかどうかを示す)
血糖値がかなり高くなると、喉や口が渇く・たくさん水を飲む/トイレの回数が増える/体重が減る/疲れやすくなるなどの症状が出ることがありますので、心当たりがある際は、医療機関の受診をお勧めします。
軽度の糖尿病であれば、食事療法や運動療法、飲み薬などで管理しますが、重度や1型糖尿病であればインスリンの注射が必要になります。
血糖値は、食事や運動、ストレスなどが影響されるため、薬物療法のみでは管理が難しいといわれていますが、医療の進歩によりさまざまな医療機器開発が行われています。
・インスリンポンプ
毎食インスリンの注射をしなくても、機械でインスリンを投与する人工膵臓。
・持続血糖モニター(CGM)
血糖値測定器で血液を採取せず、24時間連続して血糖値の動きが分かるセンサー。
糖尿病は現在のところ、完治する病気ではありません。
ですが、血糖値のコントロールをすることによって、合併症の発症や悪化を防ぐことができ、健常者と変わらない健康状態を保つことは可能です。
White day
ホワイトデー
ホワイトデーは3月14日です。2月14日のバレンタインデーにチョコレートをもらった人が、お返しとしてプレゼントを贈る日です。
バレンタイン同様、男女の区別なく、パートナーはもちろん、同僚や部下、家族や友達に対して贈られることもあります。
ホワイトデーは日本で生まれ、欧米にはその習慣がありません。
1978(昭和53)年に全国飴菓子工業協同組合がキャンディーの販売促進のために考案したという説があります。
「ホワイトデーにはキャンディーを贈ろう」というキャンペーン活動を繰り広げ、これが全国に広く浸透したようです。
今では、「ホワイトデー」に贈られるのはスイーツだけでなく、服飾雑貨やアクセサリー、食事やお酒など、幅広いジャンルに広がっています。
若い世代の普及率の高さから広まったカジュアルな贈答習慣ですがホワイトデーにもマナーがあります。
お返しを忘れてはいけない
バレンタインデーのとき、「お返しは気にしないでね!」と相手に言われていたとしても、何かしらのお返しを贈るのがマナーです。
贈答品の半返しは通用しない
結婚祝いや出産祝いなどに関しては「贈答品の半返し」の習慣があり、貰ったものの半額くらいのものをお返ししますが、ホワイトデーでの半返しはしてはいけません。ビジネスパートナーであっても、バレンタインデーでもらったものよりもちょっと高めのもの、最低でも同額以上をお返しするのがマナーになっているようです。
欧米にはあまり浸透されていませんが、アジア圏の一部ではホワイトデーの習慣が伝わり、独自の文化が浸透されてきているようです。
・韓国
バレンタインデーのお返しとして贈る文化は日本と同じですが、大きなバスケットにお菓子やぬいぐるみ、花束、アクセサリーなどを詰め込み、きらびやかなラッピングをして贈るというプレゼントのインパクトがあるようです。
・中国
日本とは違い、バレンタインデーもホワイトデーも、男性から女性へチョコレートや花束などを贈るのが主流だそうです。
贈る相手は、恋人や妻といった本命が一般的です。
日本のホワイトデーには、「お返し」という細やかな気遣いの精神が息づいています。
だからこそ、海外にまでホワイトデーが浸透していったのかもしれません。
最近では、友達や同僚、家族だけではなく、自分へのマイチョコなども増えてきているようなので、ぜび自分へのご褒美としても検討してみてください。